無料で使える動画サイトが世間的にも大流行です。個人で動画制作をする人々も増えて来ました。制作に必要なソフトが無料で配布されていたり、パソコンの値段が安くなった事もあり、以前にも増して気軽に自作のムービーを作りやすい環境が整っているのです。民間企業や自治体も、ネット動画サイトのブームに目を付けて、積極的に情報配信を行おうとしています。

インターネット上には数多くの動画がアップロードされていますが、無断で他人の著作物を利用すると著作権侵害になる可能性大です。しばしば勘違いされていますが、いわゆる個人のアマチュアのユーザーが制作した動画素材でも、無断で使えば著作権法に抵触します。ネット動画サイトでは、明らかに他人が制作した動画素材を無断で利用して投稿されたものが、公然と公開されています。そのため無断利用をしても特に問題はないと判断する方がいますが、それはあくまで黙認されているか、数が多すぎてまだ著作権侵害が指摘されていないだけです。

プロのクリエイターや有名企業が公開した動画を無断使用すれば著作権侵害になるが、素人が趣味で公開している動画素材は勝手に使ってもセーフ、という解釈をする方がいますが、これも大きな誤解となります。どんな動画素材でも、制作と公開の時点で自動的に著作権法によって保護されるのです。

ただし動画素材の中には、制作者が権利を最初からあえて放棄し、不特定多数のユーザーに自由に使ってもらってよい、というものがあります。その場合は、公開されたサイト等に「ロイヤリティフリー」といった趣旨のメッセージが表記されています。この場合に限っては許可なく勝手に使ってもOKであり、後から制作者からコストを求められる等の心配は不要です。

しかし制作者が無料で配布する動画素材にも、厳密に見ると「個人利用はOK、商業利用はNG」や「利用は自由、しかし利用後は必ず報告する義務があります」等、無断利用が許可されている動画素材にも、若干の注意点があるので、正しく規約は読み、ルールは厳守しなければなりません。